安寿塚
下東7
旅の
姉は浜へ
安寿「このままでは2人とも殺されてしまう。私のことは心配しないでおまえはおまえで逃げなさい」と、厨子王は別れしなに、姉の手を強く握りしめて、
厨子王「姉上もお体を大事に。又どこかで必ずお会いいたしましょう」と、裏山に消えて行きました。
安寿は由良川を渡りけわしい山道を逃げましたが、力つきて、村のはずれにある『かつえ坂』の池に身を投じて短い
厨子王は、山道をこえ
やがて厨子王は丹後の
安寿 恋しやほうやれほ 厨子王 恋しやほうやれほ
鳥も生あるものならば とうとう逃げよ 追わずとも・・・・・
厨子王は思わず駆かけ寄り、老婆をかき
抱だくと「
すると、目の見えない老婆の目から涙がポロポロとあふれ出しました。厨子王に強くすがりつき何か言わんとするが言葉になりません。
あわれな再会です。苦しかった辛かった悲しかった昔の出来事できごと2人は話し
安寿が短い生涯を終えたこと。しかし、どこからか安寿の魂は、この親子を見守っていたのであろう。
その後、姉の
一言
安寿姫塚は今でも下東の地区に残されています。
山椒太夫 山庄太夫とも書く。
大川、神崎、由良の三を領していたことから、三荘太夫と
称した。